外反母趾だけじゃない。
足のトラブル、兆しはアーチから
あなたも始まっているかもしれない
アーチエイジング

What's
Arch Aging

アーチ・エイジングとは?

足というのは、大小さまざまな形をした骨(左右で全身の4分の1)で構成され、その1つ1つが精密な立体パズルのように、組み合わさって「アーチ構造」を形成しています。

なぜアーチ構造になっているかというと、力学的に上からかかる力に対して非常に強く、荷重がかかるほど強度を増すという優れた特性を持っているからです。実はアーチ構造は、古くから建造物に利用され、古代ローマの水道橋は石を積み重ねただけで、堅固さが保たれています。人間の足も、石積みのアーチ橋のような構造を備えることで、体重の数倍の重さがかかっても、びくともしない強さを保っています。

アーチエイジング
正常な足の構造 崩れた足の構造

本来足は堅固な構造物ですが、何かの原因でこのアーチ構造が崩れてしまうと、足にかかる負担が大きくなり、全身にさまざまなトラブルが起こりやすくなります。

特に問題なのは、加齢に伴う筋肉の衰えや靭帯のゆるみなどが原因で、足の骨格がゆがみ、足のアーチが崩れていくことです。

また、合わない靴を履くことによる足アーチの崩れ、出産によるホルモンバランスの影響で起こる足アーチの崩れもあります。この加齢と生活習慣により足アーチの構造が変化していくことを「アーチ・エイジング」といいます。

あなたの足は、大丈夫?

アーチ・エイジングチェックリスト

Arch Aging Check List
足のトラブル、兆しはアーチから。
普段の生活の中からわかるアーチ・エイジングのサインを今すぐチェック!
1. 靴のサイズが大きくなった
YESNO
靴のサイズが大きくなった
足のアーチが崩れてつぶれた状態になっているため、それまで履いていた靴がきつく感じることがあります。アーチ・エイジングの始まりです。進行させないためにも、靴の選び方や姿勢、歩き方などを意識しましょう。
2. 靴底が左右非対称に削れてしまっている
YESNO
靴底が左右非対称
足や体がゆがんでいて、重心が左右どちらかに偏っているか、歩き方に問題があります。また、膝が前を向いていない、股関節の動きに左右差があるなどといった問題があるかもしれません。
3. 「ゆっくり大股で歩く」ことができない
YESNO
大股で歩く
足アーチには、地面を足全体でとらえて体を安定させる役割があります。大股で歩くためには、アキレス腱と股関節の柔軟性が必要です。これができない場合、常に両足が地面についていないと転んでしまいそうになるため、早歩きになってしまいます。しっかりとした安定感のある靴を履き、体感の筋肉を使って歩くことを心がけましょう。
4. ぺたんこ靴よりヒールを履く方がラク
YESNO
ヒールを履く方がラク
アキレス腱が硬くなり、足首の機能が退化しているサイン。さまざまな足トラブルを引き起こすので、日々のストレッチでアーチ・エイジングケアを心がけましょう。
5. 夜、寝ている時に足がよくつる
YESNO
足がつる
日中に、崩れたアーチを引き上げようと、ふくらはぎの筋肉を使いすぎて疲労を起こしています。インソールを活用し、アーチの崩れを防止しましょう。
6. 足の裏や指にタコやウオノメがある
YESNO
足の裏
アーチ・エイジングの重要なサインです。正常な足や歩き方ではタコ・ウオノメはできません。また、足以外が原因のこともありますので、細かく調べ、その人にあった改善法を検討する必要があります。
7. 家族や親戚に足のトラブルで悩んでいる人がいる
YESNO
足のトラブル
アーチ・エイジングが進行するしやすくなる要因のひとつです。足の構造と機能は両親からの混合ではなく、近親者の誰かを遺伝的にそのまま引き継ぐ傾向にあります。ですので、それによって起こり得る足アーチの崩れかたやトラブルなども似てきます。
8. ズボンの裾上げをすると片方が合わない
YESNO
ズボンの裾上げ
足の長さが違う、もしくはどちらかのアーチが大きく崩れている可能性があります。歩き方や姿勢、バランスにも影響してきますので、対策が必要です。
9. はだしで片足立ちすると体がフラフラする
YESNO
片足立ち
片足の足で30秒以上立ち続けられない人は要注意。足の力が発揮できていない可能性があります。その他、下半身や体感の筋力不足、バランス感覚の衰えの可能性もあります。
10. 怪我をした覚えがないのに、ときどき足や膝が痛くなる
YESNO
足や膝が痛くなる
膝の痛みとアーチ・エイジングは密接に関係しています。足のアーチが崩れ、甲と足首が内側に倒れていることで、膝に過度な負荷がかかっていることが考えられます。年齢を重ね、股関節が硬くなると地面からの力を吸収できなくなり、より膝への負荷が大きくなります。
いかがでしたか?

一つでも「YES」があったら対策が必要です!
まずは靴の選び方を見直してみませんか?

足によい靴とは、足を衝撃から守り、足アーチがくずれるのを防いでくれる靴です。正しい靴選びの基本は、自分の足のサイズを知り、サイズに合った靴を選ぶことです。きつい靴はもちろん、ゆるい靴も足のトラブルの原因になります。足が痛くならないように大きめの靴を選ぶ人もいますが、中で足がブカブカと動いてしまうような靴は足に決してよくありません。足は体重をかけると変化し、対策をしないと歩けば歩くほど足の形が崩れ、アーチ・エイジングを加速します。
そのほか、インソールアウトソールに注目して靴を選ぶこともポイントです。
インソール
低くなったアーチは残念ながら元に戻すことができません。しかし、自分の足に合ったインソールを使用することで、アーチ・エイジングにより低下した足の機能をサポートすることが期待できます。
アウトソール
地面を蹴り返す動きをサポートするような、ソールの返りが良い素材の靴があります。また、滑りにくいグリップ力のあるソールの靴は、転倒しにくく安心して歩くことができます。

足にやさしい理想的な靴 10の条件

  • 01かかとのカップが硬く、フィットする
  • 02ひもかベルトで調整しながら足を固定できる
  • 03脱げないように、足の甲まで覆うことができる
  • 04足の形に合わせていくことができるよう、素材は皮もしくは少しだけ伸びるもの
  • 05つま先の余裕が5~10mmある
  • 06インソールを外して自分に合ったものと入れ替えることができる
  • 07地面との接地面積が広く安定感があり、つま先部分が浮いている
  • 08アウトソールは適度な硬さで厚みがあり、デザインは左右対称
  • 09指の付け根部分でしか曲がらない
  • 10かかと部分はつま先部分より5~10mm程度高くなっている
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